事業所で初!【完全在宅×短時間】就職。遠方から通所していたMさんがフルリモートで就職できた理由(長野・今年度14人目)

2025.10.13

ファシリカの紹介

ファシリカ長野

このたび、ファシリカ長野では初となる、完全在宅で就職された方がいます。

Kさんという方で、このたび10月からフルリモートでのお仕事をスタートされました。

Kさんは・・・

・40代女性
・新卒から都内で勤務していたが、体調を崩して長野に戻ってきた
・5年以上お仕事のブランクがある
・徐々に活動できるようになったが、体力に自信が持てない
・人混みはしんどい。疲れてくるとさらにしんどい
・一対一で話すのは嫌いじゃないけれど、目的のない会話は気疲れしてしまう

ご自宅は長野市内ながら、長野駅までのアクセスが大変で、ファシリカ長野へも片道およそ1時間半(自転車での20分もふくむ…)かけて通所されていました。往復だけでもひと仕事です…

【Kさんコメント(原文のまま)】

 “私はファシリカに通所しながら、FP3級・簿記3級・簿記2級と順に学習し、合格することができました。事業所にあるテキストやネットで見つけた動画を活用して学習し、主に自習で取り組みました。

 決まった時間に通所することで生活リズムを整えられたこと、静かで集中できる柔軟な環境があったこと、必要なテキストを揃えていただけたこと、さらに資格試験の受験料補助をいただけたことなど、学習を進める上でも非常に恵まれた環境だったと感じています。

 就職活動については、当初は通勤型の職場も考えていましたが、住んでいる地域の交通の便があまり良くないこと、また体力的・気力的に長時間の通勤は負担が大きく、継続して働くことが難しいと感じるようになりました。そのため在宅勤務を希望するようになりましたが、公開されている求人では競争率が高く、なかなか良い結果を得ることができませんでした。

 しかし、幸いにも、ファシリカからの直接の紹介により、フルリモートかつ短時間勤務という自分の希望に沿った就職先が見つかりました。業務内容もコツコツと定型的な作業を行うもので、自身の特性に合った仕事であるため、長く続けていけそうだと安心しています。(終)”

静かな席と、切り替え場所

Kさんは「決めた日はできるだけ行く」を合言葉に通い続けていました。
通いはじめの頃、ファシリカ長野は開所したばかりで今より静か。席に座り、テキストと動画で自習を進め、FP3級→簿記3級→と合格を重ねていきます。
人が増えて賑やかになってきた頃は、同じ建物(TOiGO WEST)の3階・生涯学習センターへ移動して、気分を切り替える日もありました。席を替えるだけで、集中が戻ることがあります。ついに簿記2級も合格達成…!

夏のこと、体力のこと

「体力は以前より落ちている」とご本人も言われていました。夏の暑さがとくにきつい・・・と。


睡眠・栄養・服薬を抜かりなく整えても、オフィスワークの求人は駅周辺に集中しがちで、夏の通勤が限界を超えてしまう——というのは、われわれから拝見していても、正直な感想だな、と。

「在宅勤務」という可能性

そこで在宅の求人も視野に入れることをご提案しました。

けれど、完全在宅の求人には全国から応募者が集まってきます。

似たスキル・経歴の方が全国に沢山いるのではないか・・・と思うことも。

また、どうしても結果が出るまでに、時間がかかってしまう現実・・・。

頑張っていると突然ご縁が・・・

「在宅で働くのってちょっと大変なのかな・・・」とご本人もこぼしていたなか、たまたまファシリカ長野の支援員の知人から、

“PCがあつかえて、完全在宅で報連相がちゃんとできる人いますか?”

と問い合わせがありました。

毎日の通所、学習の積み重ね、休み方の工夫、ものごとの進め方・・・

第三者としてKさんのことをご説明させていただきました。

結果としては、とんとんと進みました。「履歴書」などの書類は、どうしてもお伝えできる部分に限界があります。また、どうしても、その人をよく知っている第三者が話す方が説得力はあるものです。

こうして在宅・短時間の仕事にご縁がつながり、冒頭に戻ります。

内容は、コツコツ取り組む定型的な業務。人混みや長い通勤で体力を削られず、得意をいかせる働き方です。

ちなみに勤務先は東京の会社で、時給も東京基準に。ちょっと(?)嬉しいサプライズです。

また、成果と本人の希望次第では、時給アップやフルタイムの業務に移ることも可能ということで、モチベーションもあがります。

頑張っているとチャンスがやってくる・・・・・

頑張ってみること、通ってみること、勉強してみること、頑張るために休んでみること・・・

そんなできることをやってみる姿勢で日々を過ごしていると、チャンスがやってくるものだな・・・とあらためて思い知らされました・・・。むずかしい状況でも、です。少なくとも、Kさんの場合はそうでした。

さいごに

ここに書いたのは、ひとりのケースです。順番やスピードは、人それぞれ。支援の内容や費用の補助、求人の紹介が可能かどうかも、状況とタイミングで変わります。最新のことは、そのときに、率直にお伝えするようにしています。

このブログでは、利用されている方の声や、スタッフのいろいろな感想、ワークの内容など、説明をさせていただいています。

しかし、実際におはなししたり、見学したりすることにはどうやってもかないません・・・・。

建物の雰囲気、席のかんじ、音のかんじ、スタッフのかんじ、人によって受け取り方が違います。

ぜひ、お気軽に見学に来てもらえたらと思います。

障害福祉サービスってどんな感じだろう、というぐらいでも大丈夫です。今すぐに利用する!、とならなくても、「こんなところがあるんだな」と知っておくと、たまたまタイミングが来たときに思い出せるかもしれません(お恥ずかしながら、私はこの仕事をする前はぜんぜん知らなかったので・・・)。