こんにちは。いつも読んでいただきありがとうございます。ファシリカ長野です。
このたび、またまためでたく就職された方がいます。
6年間、ほとんどの時間を家で過ごし、家族以外とは話さなかった方。
引きこもり期間:6年間 ファシリカ長野利用期間:6か月
ファシリカ長野の6か月半(2025年4月~10月中旬)を経て・・・
面接では、準備してきたものをはるかに上回る内容で面接官を感動させていました(さすがにできすぎです…)。その後、本人に「6年分の熱量が出たの?」と聞くと、「そうかもしれないです」と笑っていました。
一緒に生きていく、と開き直ったら症状も減った
何度も頭の中で「大丈夫だったっけ」と確認してしまう。定期的な面談を通してあたまの中で起こっていることをゆっくり言語化してもらい、確認行為の症状の度合いを10段階でほかの人に伝えられるようになりました。
また、「そういった状態を完全になくそう」と考えるのではなくて、「症状とも一緒に生きていくこともできる」と捉え方を変えることで楽になれたということです。
わからなかったので色々やってみた
働いた経験がなかったので、ここで働きたい、働けそう!というイメージも最初はありませんでした。
プレ実習、資格取得、・・・目の前のことを頑張っているうちに、ファシリカ長野に直接ご紹介のあった職場に見学→実習。本人はこんなにキラキラした職場、ほかにはない!と意欲がわきました。
コメントをいただいたのでご紹介させてください。
【本人のコメント】
自分は高校入学後すぐに不登校となり、そのまま6年間、自宅に引きこもる生活を送っていました。
友人達と連絡を絶ち、引きこもり期間に発症した、うつ病と強迫性障害に苦しみながら
一日をただ惰性でこなし続ける日々。
そんな中、「働かなくては」という思いが芽生えるきっかけがあり、最初の一歩としてファシリカを見学、支援員さんに流されるまま通所を開始しました。正直、最初は不信感だらけでした。
「本当にここに通うことで社会復帰できるのか?」
「昼食は無料、交通費支給、資格受験費用も負担してくれるなんて、そんなうまい話があるのか?」
見学時の説明がやけに流暢で胡散臭かったというのもあって
「慈善団体を装った詐欺集団で後になって法外な金額を請求されるんじゃないか」。そんな疑念を抱えながらも通い始めた初日は、さらに不安が募りました。
本当に悩みを抱えた人たちなのだろうか、自分ひとりが浮いているのではないか——
そんな思いに押しつぶされそうで、怖くてたまりませんでした。
孤独感や不安感が常にあり、何度も折れそうになりました。「あっ、無理かも」って。
でも義務感で通い続けました。しばらくすると、いつの間にか通う事が苦じゃなくなっていました。
一番の理由は「暖かさ」だったように思います。
こんな自分でも話しかけてくれる利用者さんたちがいたこと。
支援員さんが必ず一日一人は、話しかけてくれるといった細かな気遣い。
放任的な部分と干渉的な部分のバランス、空気感、といった「暖かさ」のおかげで不安が軽くなっていき信頼できるようになりました。ファシリカで主に取り組んだことはコミュニケーションワークとプレ実習の2つです。
コミュニケーションワークではグループに分かれテーマに沿って話し合います。
会話の仕方も自分の存在価値もわからなくなっている自分には、とても無理だと思い敬遠していましたが、通所を決めた時と同じように支援員さんに促され渋々参加。
参加してみると緩い雰囲気のおかげか意外と話せて。
想像していたよりは自分がボロボロじゃなかったことにホッとして参加を続けることにしました。続けるうちに普段関わりがない利用者さんの新たな一面を知って親近感が湧いたり、自分の考えを言語化することが上達したりして、人と接することに自信が持てるようになり考えも明るくなっていきました。プレ実習では色々な職場にお邪魔して開店前の掃除や、梱包などの軽作業を行い、ミーティングでシフト決めと新しく任された仕事や不明点の共有を行います。
これも最初は不安でしたがやっていくうちに慣れていきました。
決められた時間に行き、決められた仕事を熟す責任感と報連相、挨拶などの社会人に必要な習慣が身についたので参加してよかったなと思います。
あとは開店前の準備が目の前で行われていて、自分が働いた時のイメージがついたことも嬉しかったです。
この2つは取り組んできてよかったです。そして、この度見学に行った職場に応募してみたところ、内定をいただく事ができました。
まさかこんな早くに理想的な職場に出会えるとは思ってもみなかったので驚いています。「どうせ頑張って生きたって苦労や努力に見合う幸せを得られない」と人生をあきらめていました。人の視線、笑い声。全てが自分を嘲笑しているように感じて希望が持てなかった。
本人の卒業コメントより
そんな自分が就職までこぎつくことができたのは、支援員さん、利用者さん、実習先の方々のおかげです。
あの時、勇気を出してファシリカに来て本当によかったです。
ありがとうございました。
ーーーコメント終わりーーー
自分に合った働き方を、自己実現のために。(就職エピソードVol.17~長野・今年度17人目~) | 群馬県高崎市・長野県長野市の障害者就労移行支援事業所ファシリカ高崎駅前・ファシリカ長野









































































