「優柔不断で完璧主義なところがある」と話していたIさん…就職しようと思えたワケ(今年度16人目)

2025.11.14

お知らせ

ファシリカ長野

こんにちは!ファシリカ長野です。

朝の空気がぐっと冷たくなり、つい肩をすくめてしまうようになりました🍂

今月も、うれしいニュースをお届けします!新たにお仕事を始められた方がいます👏

Iさんは、慎重で緊張しやすいところもありましたが、常に一つひとつのことに真摯に向き合う方でした。最初は少し遠慮がちですが、親しくなると優しい笑顔と温かいユーモアで場を和ませ、自然と周囲を笑顔にする姿が印象的でした。

Iさんより今の思いを込めたコメントをいただきましたのでご紹介します☺️

通所期間、きっかけ、資格取得

ファシリカへは、一度就職で離れていた期間を除いて約1年半通所しました。

事業所を知ることになったのは、トイーゴの建物内で開催された合同就職面接会に参加した際、支援員の方が配布していたチラシを見たことがきっかけです。

私は通所する中で、給与計算実務能力検定2級、ビジネス会計検定3級、FASS検定の学習に挑戦し取得することができました。社会保険や労働に関する法律、経理財務に関する理解度を把握することができて自信に繋がりました。

プレ実習、プログラムへの参加

それからコミュニケーションを交わすことに苦手意識があったので、克服するべく日々様々な活動へ参加しました。

1つは就業経験として、プレ実習という形でサロン及び麻雀屋の開店準備清掃作業に取り組みました。

実践的な作業プログラムを行うことで、主に他の利用者さんとコミュニケーションを図りながら協力し段取り良く作業に力を注ぎました。毎週金曜日にはミーティングを開催し、困っている点や改善したい点などについて皆で意見を出し合うことで、問題の解決に努めることができました。

2つ目は仕事に必要不可欠な報連相の訓練の一環として、賃貸借契約書類をPDFデータとして保存するスキャン業務に対処しました。

作業自体は単純ですが、1週間の中で納品する個数を予め定めて目標の達成に向けて取り組み、体調やスケジュールを加味して設定ができているか?という視点を大切にしたこと。更に、分からない事をすぐに聞かず先延ばしにしてまとめて確認する傾向があったので、不明点が出たらその都度、聞く姿勢を心掛けて、設定した納品数の保存が完了したら報告することを徹底しました。

3つ目は、コミュニケーションワークに取り組み、課題として捉えている【話す相手の気持ちを推し測ること】に関して、他者の価値観に触れることで改善に向けて行動に移して参りました。

初めの頃は失敗したら恥をかくと思い、参加することに躊躇していました。ですが、他者の考え方や想いを聴くと十人十色、考えが及ばない回答が出て驚くことが沢山あり、色々な感じ方や発想を知ることができ収穫がとても大きかったです。

そのほか、ウォーキングや各種プログラムへ参加し、他の利用者さんや支援員さんと交流する機会を提供していただきました。

自分からも積極的に話したり、相談を持ち掛けることを意識して会話の回数を増やしました。これにより、今まではコミュニケーションにおいて、自分の気持ちを素直に伝えられず人間関係で苦労をしましたが、通所する中で徐々に想いを発信していく、想っていることをきちんと声に出すことができるようになりました。また、人と接することへの抵抗が薄くなりポジティブな思考に切り替えられました。

就職活動

就職活動については、今まで会社を3社経験してきて、いずれも5年以上勤務した実績がなく、安定して長期的に勤め続けることを目標にしました。

就職先の選定は非常に悩みました。これまで通りクローズ就労で一般求人へ応募するのか、手帳を取得し専用求人へ応募していくのか…。

始めに設定した転職の軸や希望条件に合致したモノが見つからず、途中現実的な課題に直面したことで条件の見直しを図りました。

元々優柔不断で決断力に乏しく、少々完璧主義な部分があり、1つでも不安なことや心配なことが出てくると応募に悩んだり、納得がいくまで問題解決に奔走してきたかと思います。

その中で出逢った企業に応募し、書類選考や面接に至るまで支援員さんのお力をお借りしつつ、何度も添削指導や模擬面接を実施し助言を貰うことで準備を整えてきました。最終的に内定をいただき、心の中で葛藤を繰り返しましたが、自分らしく生きて働いていくために受諾を決意しました。見学や実習はなく、正直心配な気持ちは完全に拭いきれてはいません。ですが、面接で感じた職場の第一印象を大事にし、こちらで培った経験や能力を糧にして、就職先では長期的に安定して就業することができるよう一歩踏み出していきたいと思います。

これまでを振り返って

最後に、私は自発的な相談をすること、自分の正直な気持ちを包み隠さず伝えていくことが苦手で、あまり周囲を頼ることをしてきませんでした。

それから、まだ起きていないマイナスな出来事を勝手に想像し、過剰に捉えて不安な気持ちに陥る傾向がありました。

このような特性は今後業務上においても起こりうるかもしれません。その際は気持ちに蓋をせず、上司や身近な頼れる存在の方々に相談して消化していくことを心掛けたいです。

踏み出すことは勇気が必要で、不安は付き纏います。でも、その勇気を振り絞って決心し前に進んだことで見える景色があり、新たな扉が開けてくると実感しました。

通所中、支援員の方々を特に振り回したり、利用者の皆さんに迷惑をかけた事もあったかもしれません。それでも見放さず手を差し伸べてくれたり関わってもらえたこと、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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